『シェスールの冒険者たち』は、小説、ゲーム、漫画、シナリオなど、さまざまな作品の舞台として利用できる異世界ファンタジーです。本書は、その世界を形づくる設定資料を一冊にまとめた総合版になります。
シェスールの世界では、風・水・地・火の四大精霊が自然と人々の暮らしに関わり、四守護龍と四つの神器が、社会や歴史に大きな影響を与えています。一方で、魔法だけではなく、科学、産業、交通、教育、経済なども発達しており、伝統的な信仰と新しい技術が共存しています。冒険者たちは剣や魔法を扱うだけでなく、各地の組織と交渉し、ときには学術研究や地域社会の問題にも関わっていきます。
本書には、世界地理と歴史、国家と都市、民族、宗教、魔法理論、科学と産業、通貨、教育機関、冒険者ギルド、クリーチャーなど、物語やゲームを組み立てるための情報を幅広く収録しています。シェスール島魔法院、レヴィア帝国科学院、グロリア冒険者ギルドといった主要組織のほか、冒険者や魔術師の役割、服装、技能、社会的な立場についても紹介します。人物、土地、制度、道具が相互に結びついていますので、ひとつの設定から新しい事件や登場人物を発想できる構成です。
また、本書は完成した物語を説明するためだけの資料ではありません。既存の設定を参照しながら、新しい人物、土地、組織、事件を考え、シェスールを舞台とする別の作品へ発展させるための創作資料にもなります。長編小説や大規模なゲームに限らず、旅の途中で起こる小さな出来事、冒険者への依頼、人物同士の交流といった短い物語にも利用できます。現実世界からの転生や召喚を扱う場合は、本編とは異なる外伝的な作品として構想することも可能です。
世界設定を読み物として楽しみたい読者から、自分の小説やゲームを制作したい作家、シナリオライター、漫画家、ゲーム制作者まで、それぞれの立場からシェスールの世界へ入ることができるでしょう。決められた物語を追うだけではなく、資料の余白から新しい物語を見つけ、自ら世界を広げていくための一冊です。
なお、本書に収録する各篇は、分冊電子版として紙版に先行して順次販売される予定です。