極端な干ばつや洪水、パンデミック、そして終わりの見えない戦争。
私たちは今、人類史上かつてない規模の危機に直面しています。著者が目の当たりにした、干上がって水位が過去最低の24%にまで落ち込んだレイクパウエルの姿は、地球が今、まさに死にかけている現実を象徴しています。
これらの危機の根本的な問題は、社会制度や環境、あるいは超自然的な何かにあるのではありません。本書は、その問題が「私たち自身の内側にある」と明確に指摘します。
「私たちが何者で、何を最も大事に思っているのか」
「他者や自然と、どのような関係を築いているのか」
すべての答えは、そこにあります。
◆唯一の道、「共生」
著者たちは、この地球規模の問題を解決する鍵は、ただひとつ「共生」にあると断言します。
共生とは、「すべての生命は互いにつながっているため、お互いを大切にしなければ結局は自分自身も生き残れない」という、骨の髄までの自覚から出発します。家族や国という従来の範囲を超え、すべての人、すべての生命、地球そのものへと共生の範囲を広げなければ、私たちは持続できません。
もはや共生は、数ある生き方の中の選択肢ではなく、私たちが生き残るための唯一の道なのです。
自然界の動植物は、努力せずとも共生のバランスを保ちます。しかし、地球に圧倒的な影響を与える人間には、その調和は適用されません。人間が自ら「共生を創造する」という特別な役割を果たさなければ、地球の未来に共生はないのです。
◆内なる変化から、社会の共生へ
幸い、人間には自らを振り返り、行動を選択し、調整する特別な能力があります。本書は、その内なるガイドとして「心の3つの宝」(共感力、良心、省察力)を目覚めさせる道を照らします。
さらに、価値判断の中心を「私」から「地球」に変える「地球感受性」と「地球経営」の視点を提示。教育、技術、福祉の分野においても、競争のためではなく、みんなが幸せに暮らすための具体的な提案(教育・社会参加・基本所得の「三均」など)にまで言及します。
◆あなたの「選択」が世界を変える
本書は、私たち一人ひとりが「個人の選択」で世界を変えられる最初の世代であると強調します。
使い捨てを減らす、無駄な消費を思慮深い「使用」に変える、自然な健康法を実践する、そして、小さな親切を心がける。
真の変化は、規制や技術ではなく、共生の心で行動を選択する、その内部の変化から始まります。本書は、地球と人類の未来を心から案じるすべての人に向けた、共生社会への「対話」であり「招待状」です。