宗教学者/哲学者の柳澤田実による初の単著。
柳澤田実が2024年12月からリアルサウンド ブックにて開始した連載『ポップカルチャーと「聖なる価値」』の全記事に加えて、2020年代にさまざまな媒体に寄稿した作品評を収めた一冊。現代のポップカルチャーやそのファンダムには「聖なる価値」を求める指向性が存在するという見立てのもと、ビリー・アイリッシュやザ・ウィークエンド、藤井風といったポップスターから、『罪人たち』や『アトランタ』といった映画/ドラマ作品、『この世界の片隅に』や『チェンソーマン』といった日本のアニメ/漫画作品まで、宗教学者/哲学者の視点から読み解いた新時代のカルチャー批評集となっている。
著者の柳澤田実は、2024年に国内最大級のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2024」にて行った講演「消費社会の宗教:ファンダム・カルチャー」で大きな注目を集め、以降、現代の「推し活」を宗教学的な見地から考察する識者として、さまざまなメディアで自身の考えを発信している。『イン・ザ・メガチャーチ』(日経BP)の朝井リョウ、『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』(中公文庫)の加藤喜之、『推したちとどう生きるか』(新潮社)の三宅香帆といったベストセラーの著者たちとの対談も話題となり、単著が待望されていた。
装丁は川名潤が手がけ、カバーアートにはアーティストデュオ・Nerholによる作品「Girls Reading a Newspaper」が採用されている。