芭蕉の一句が、エチオピアで新しい詩を生んだ。
インドで俳句と出会い、エチオピア文学界に俳句を紹介した詩人アラマイヨー・タイエ。
五・七・五にとらわれず、母語アマリニャ(アムハラ語)の「短/長/短」の三行で、湖、鳥、雨、祈り、祭り、孤独を詠む。
「古池や」を大胆に換骨奪胎した句をはじめ、ユーモアと静けさが同居する作品群。
独特のゲエズ文字と川瀬慈による日本語訳が向かい合い、エチオピアの風土・暦・宗教・暮らしまで立ち上がる。
遠く離れた二つの言語と文化が、俳句を介して出会う、みずみずしく刺激的な一冊。