本をたがやす
  • 発売日:2026/12/04
  • 出版社:コトニ社
  • ISBN:9784910108285

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本をたがやす

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通常価格 2,420 円(税込)
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商品説明
《〈たがやす〉とは土をつくり、
住まい、世話し、敬うこと。
わたしたちは本をたがやす。
本も、わたしたちをたがやす。》


本に線を引く。
余白にことばを書き込む。
気になる一行へ、何年もたってから戻る。
そんな小さな手の動きが、本をひらき、読む人を自由にしていく。

文化人類学者・吟遊詩人の今福龍太が、本とともに歩んだ時間の輝きを自伝的に語ります。

はじまりは、少年時代に夢中になった昆虫図鑑。
自分で架空の虫の図鑑をつくったこと。
十五歳で戸井田道三から贈られた一冊。
石牟礼道子『苦海浄土』のなかに、自分と同い年の少年を見いだしたこと。
山口昌男との出遭いや、メキシコ、バークレーの書店をめぐる記憶から、読書が身体を動かし、現実の世界へつながっていく姿が浮かびます。

何を読めばいいのか。
厚い本はどう読めばいいのか。
読んでも覚えていなくてよいのか。
身近な問いから、語りは、本の物質性、言葉にひそむ謎、引用から生まれる創造、そして「しあわせ」の意味へと進みます。

〈文化〉を意味するcultureの語源、ラテン語colereには、耕すだけでなく、住まう、世話する、敬うという意味がある。本をたがやすことは、本を生かし直し、本によって自分もたがやされる、相互のいとなみです。

世界の痛みを感じながらも、喜びや自由を手放さずに生きるには。
知識の獲得だけでは捉えきれない読書の経験を、個人的な記憶と具体的な手ざわりから語る一冊です。
本とあそび、本にまねび、読むことと生きることをむすびなおそうとする人々のために。

聞き書き五章に加え、本のある恩寵のような光景を挿絵とともに綴る書き下ろし「瞬間の書景」十篇も収録。
目次
本書について

第一章 はじまりの本
第二章 師との出遭い
第三章 本をたがやす
第四章 本棚と創造性
第五章 しあわせになるための読書

瞬間の書景
 ブルームズデイの夢
 銀の滴
 ガジュマルと珊瑚石
 カオニャオ・テーブル
 ハナビラダカラの泪
 マカン・ブッサル
 ツツジ咲き乱れる山
 紙と鉛筆が守るもの
 どのページからでも
 リュウキュウエノキの葉裏

あとがき
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