アンデルセン/グリム童話の深い哲学

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アンデルセン/グリム童話の深い哲学
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商品説明
世の中の複雑ないろんな出来事が、イソップ寓話やラ・フォンテーヌ寓話においてほぼ余すことないかのように記述されている。日本のお伽話もそうだ。古典の御伽草子と太宰治の解釈による「お伽草紙」とを比較してみればよい。

 「子ども」向け絵本は童話の真髄を「わかりやすく」したと錯誤して、原典の理解からはるかにズレることをなしている。さらに高校生や大学生さらには大人向けに「古典」や「現代思想」を、わかりやすく解説すれば理解されたかのような「誤魔化し」「騙し」として一般流布されている近年だ。真の理解の困難さを回避・放棄し浅薄に誤魔化すことを商業的にしているだけで、その知的な汚染・損傷は大変なものになっていよう。理解とは既存の概念コードが転換される苦闘を要され、見えていなかった事実や真実が明白になって実際に活用されていく象徴的なパワー作用である。

 現実や世界や人間や生命のことは、複雑極まりないものであって、「簡単な」「わかりやすい」仕方では理解されない。「わからない」「難しい」から探究が始まるのだ。
 「難しい/わからない」から「放棄」するか、「探究」へと挑戦していくか、この分岐がさまざまな場で顕著に起き始めている現在、前者はあちこちで瓦解し始めているが、述語制の知的資本はひるむ事なく真摯に探究へと挑戦邁進する。本誌は世界の最高峰を仕分け交通している次元に向き合っている。
目次
▼山本哲士「アンデルセン童話とグリム童話の深いお話」
▼阿波弓夫「Octavio Paz y yo, trabajando juntos durante diez años -2-(オクタビオ・パスとの時間—闘いの日々の彼方へ)」 
▼鈴木貞美「日本文芸史再編—ジャンルと文体様式を問い直す(1)」
▼【自著を語る】兵藤裕己「『物語伝承論』—「口承と記載」の文献学へ」 
▼カラー特集 「メキシコ 静謐と光、彩りに包まれた空間」
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