「いったい、ここはどこ?」
気がつくと、モナはとても不思議な景色の中に“気をつけ”の姿勢のまま横たわっていました。
目をあけて、最初に飛び込んで来たのは、驚くほど美しい、藍色をした空でした。そしてその空の下には、見渡す限り一面に何か奇妙な植物がツクツクと生えているのです――。
特別支援学校の教員としてたくさんの子どもたちと出会い、現在は作家・映画監督として活動する山元加津子(かっこちゃん)が、ずっとずっと描きたかった「魔女」の世界。
主人公のモナと一緒に、読者のみなさんもいつの間にか、見たこともない奇妙で美しい異世界へと迷い込んでしまいます。
物語のなかでモナが出会う、不思議な生き物たちや、ちりばめられた謎の数々。それはまるで、遠い昔にどこかで見たことがあるような、懐かしくて愛おしい記憶の扉をトントンと叩くかのようです。モナが戸惑いながらも一歩一歩進んでいく大冒険は、読んでいる私たち自身の心をワクワクさせ、時にハッとさせてくれます。
けれど、この物語はただのファンタジーではありません。
モナと一緒に冒険を繰り広げ、この世界の謎を解き明かしていくうちに、読者はいつの間にか「宇宙の一番大きな秘密」にふれることになるのです。
宇宙の始まりの、最初の一点。
そこにすべて書かれていたという、わたしたちの「魂の設計図」。
人間の頭(大脳)でああでもない、こうでもないと考えたり悩んだりして迷子になりそうなときも、私たちの身体の奥にある「脳幹」は、いつも休まずに宇宙の大きな意志(サムシング・グレート)と直接つながり、一番いい方向へと私たちを導いてくれているということ。
作中でモナが出会う出来事や美しい景色は、そんな「目に見えない本当のこと」を、優しく、みずみずしく教えてくれます。
どんな出来事も、すべていつかのいい日のためにある。
どんなときも、どんな場所にいても、わたしたちは誰もがはじめから、大きな光の中に抱かれていて、すでにしあわせなのだということ――。
子どもから大人まで、モナと一緒にハラハラドキドキしながら物語を読み進めるうちに、自分の命が愛おしくなり、世界がパッと輝いて見えてくるはずです。
魔女を夢見るすべての人へ。
そして、この宇宙に生まれてきた、すべての「さいわいなる者」たちへ。
モナと一緒に、あなたのなかに眠る宇宙の秘密を探す冒険へ、出かけてみませんか?