今起きていることが夢なのか、そうじゃないのかも、モナにはわかりませんでした。ただ、夢であれ、現実であれ、モナは今、深い海の底にいるのだと感じていました。なぜって、目の前をシーラカンスがゆったりと泳いでいたのです。
森の魔女になったモナは、深い森の奥にある、多くの人からこのごろでは「モナの森」と呼ばれている家に住んでいます。時間と空間を超えて繰り広げられる世界に、モナは翻弄されながら、たくさんの本当のことに気がついていくのです。
特別支援学校の教員としてたくさんの子どもたちと出会い、現在は作家・映画監督として活動する山元加津子(かっこちゃん)が、ずっとずっと描きたかった「魔女」の世界。
主人公のモナと一緒に、読者のみなさんもいつの間にか、見たこともない奇妙で美しい異世界へと迷い込んでしまいます。物語のなかでモナが出会う、不思議な生き物たちや、ちりばめられた謎の数々。それはまるで、遠い昔にどこかで見たことがあるような、懐かしくて愛おしい記憶の扉をトントンと叩くかのようです。モナが戸惑いながらも一歩一歩進んでいく大冒険は、読んでいる私たち自身の心をワクワクさせ、時にハッとさせてくれます。
けれど、この物語はただのファンタジーではありません。モナと一緒に冒険を繰り広げ、この世界の謎を解き明かしていくうちに、読者はいつの間にか「宇宙の一番大きな秘密」にふれることになるのです。
子どもから大人まで、モナと一緒にハラハラドキドキしながら物語を読み進めるうちに、自分のいのちが愛おしくなり、世界がパッと輝いて見えてくるはずです。
魔女を夢見るすべての人へ。
そして、この宇宙に生まれてきた、すべての「さいわいなる者」たちへ。
モナと一緒に、あなたのなかに眠る宇宙の秘密を探す冒険へ、出かけてみませんか?