【生命の不思議を見つめ、いのちの尊さを伝え続けてきた山元加津子(かっこちゃん)が贈る、宇宙の誕生から人類の歴史までを「サムシング・グレート(大宇宙の大きな愛)」の視点からとっても易しくひもとく、いのちの永遠の物語】
特別支援学校の教員として32年間にわたり子どもたちの輝きに寄り添い、作家・映画監督として目に見えない大切なものを伝えてきた山元加津子が、自身の愛する科学のまなざしを交えながら、魂の永遠について綴った感動の著作です。
わたしたちの身体は37兆個もの細胞からできており、その一つひとつに太陽まで届くほどの壮大なDNAの設計図が折りたたまれています。生命学者の村上和雄先生が「サムシング・グレート」と呼んだ人知を超えた偉大な力は、わたしたちの身体だけでなく、宇宙全体の美しい秩序の中に息づいています。
宇宙はかつて、時間も空間もない沈黙の中の「たったひとつの一点」から始まりました。その最初の一点から生まれた水素やヘリウムが、遠い昔に輝きつくした星たちの胸の奥で炭素や酸素、鉄へと生まれ変わり、大爆発(超新星)を経て未来のいのちへと受け継がれる「星のリレー」が行われてきたのです。わたしたちの身体もまた、かつて星の中で生まれた小さな宇宙のかけらでできています。
やがて地球に満ちた「水」という奇跡のゆりかごから、いのちの芽が誕生しました。環境の変化に合わせて多様性を爆発させたカンブリア紀の進化、ホックス遺伝子の神秘、安定と次なる飛躍を約束する「寿命」という優しい仕組み。すべては偶然ではなく、最初から設計図に描かれていた方向性でした。
その歩みは人類の誕生へと続き、サピエンス、ネアンデルタール、デニソワといった多様な人類が、網の目のように出会いと交わりを繰り返しながら、いまのわたしたちの体の中にその記憶を残してくれています。
生きることも、姿を変えて循環していくことも、すべては大きな宇宙の約束の中にあるやさしい現象。ページをめくるうちに、心がぽかぽかと温かくなり、いまここに生きている自分自身や、空の上にいる大切な存在が愛おしくてたまらなくなる、すべての存在へ捧げる愛と光の物語です。