「死んだらどうなるのだろう」「魂はどこへ行くのだろう」――大切な人との別れの悲しみや、病の中にある友からの問いに寄り添い、生命の不思議を見つめ続けてきた山元加津子(かっこちゃん)が贈る、いのちの永遠と宇宙のつながりをとっても易しくひもとく感動のメッセージ】
特別支援学校の教員として32年間にわたり子どもたちの命の輝きに寄り添い、作家・映画監督として目に見えない大切なものを伝え続けてきた山元加津子が、自身の体験や大切な人々との別れ、そして最先端の科学のまなざしを交えながら、魂の永遠について静かに、優しく綴った一冊です。
この宇宙は、かつて「たったひとつの一点」から始まりました。その最初の一点には、過去・現在・未来のすべての設計図が、大宇宙の大きな愛(サムシング・グレート)によって丁寧に折りたたまれています。そして、その一点から分かれたすべての細胞にも、同じ全体の記憶が息づいています。
小さな部分の中に大きな全体が含まれる「入れ子構造(フラクタル)」や、離れていても瞬時に響き合う「量子もつれ」という宇宙の仕組み。これらは、わたしたちが宇宙から切り離された存在ではなく、宇宙そのものが「わたし」という形でここに生きている証拠なのだと、本書は教えてくれます。
物質のレベルで見ても、わたしたちの身体の元素はもともと星の塵であり、亡くなったあとも炭酸ガスとなって地球をめぐり、植物や動物へと受け継がれていく「循環」の中にあります。生命学者の村上和雄先生が遺された「千の風になって地球中を飛び回る」という言葉や、ネパールの五大要素へ還る思想のように、姿かたちが変わっても、紡いできた絆や存在の響きが消えてなくなることは決してありません。
遺伝子のスイッチを動かす「エピジェネティクス」や、いのちの形を決める「ホックス遺伝子」の神秘。そして、多発性硬化症を患いながらも「今日生まれてきて大成功」と光を放ち続けた笹田雪絵ちゃんの詩。それらすべてが、わたしたちの命が偶然ではなく、大いなる祈りの答えとして生まれてきたことを物語っています。
人間が頭で考えて迷子になりそうなときも、身体の奥にある脳幹は宇宙の大きな意志とつながり、祈りを通じてわたしたちをあるべき姿へと内側から導いてくれます。
生きることも、死ぬことも、どちらも終わりのない永遠の流れの中で起きているやさしい現象。ページをめくるうちに、心がぽかぽかと温かくなり、今ここに生きている自分自身や、空の上にいる大切な存在が愛おしくてたまらなくなる、すべての存在へ捧げる愛と光の物語です。