黄色だけが残った
風呂屋と山鯨
書庫に水鳥がいなかった日のこと
弾かれるわたしの時間
金と雪
良い午後を、と彼らは言った
降りどきを見失って
九月の抽斗をあけて
靴ひもを結びながら
死んでいない、まだ生きている
つり下げられた季節のための習作
エッグタルトと三日月
財布はいかにして開かれるか
散らかったままの話
夜明けのプレイリスト
ふくらんだり、しぼんだり
背中を撫でる水流
あれも桜餅、これも桜餅
センセイの夏
雲の工房
土は言葉より正直だ
爛柯はフレグランスの夢を見るか
昼の裏側
世界がやわらかくなる日
突然の終わりのあとで
前略、北窓より
夜の音はすべて代役
本書に登場するおもな詩人たち