管理職は、なぜ「罰ゲーム」になったのか。
コクヨと京都大学が9か国6,569人に聞いた。見えてきたのは、日本の職場の静かな孤立でした。
◆「幸せを分かち合えている」実感は9か国で最下位
◆気軽に相談できる相手の数も最少
◆5人に1人は、社内に相談できる人がゼロ
◆「管理職になりたい」正社員は、調査開始以来過去最低
日本人が冷たいからではありません。むしろ逆です。
迷惑をかけたくない。負担に思われたくない——。その思いやりが、人と人のあいだに見えない衝立をつくっている。
本書が提示するのは、幸せを「私」ではなく「私たち」から捉え直す視点、We-Beingです。
前半では国際比較データから、日本の職場が抱える5つの緊張関係(社外と社内/自律と協調/孤立と孤高/若手とミドル/利己と利他)を解きほぐします。
後半は処方箋。100人カイギ、タニモク、京セラの社内イベント、新宿のど自慢大会——「誘う口実」を取り戻した実践を具体的に紹介します。
遠慮をなくすのではなく、遠慮があってもつながれる仕組みをつくる。
◎こんな方に
・人事、総務、ファシリティ、組織開発の担当者
・「与えるばかりで疲れた」30〜40代の管理職
・職場に息苦しさを感じているすべての人
コクヨ40年の働き方研究、初の書籍化。
解説=内田由紀子(京都大学 人と社会の未来研究院 院長・教授)
第1部 わかちあわない職場
第1章 社外活動と社内コミュニティ――なぜ、日本人はわかちあわないのか
第2章 自律と協調――なぜ、日本社会は同調圧力が働きやすいのか
第3章 孤立と孤高――迷惑をかけないことの代償
第4章 若手とミドル――なぜ、30代、40代の管理職はこんなにつらいのか
第5章 利己と利他――日本人は他者に冷たいのか
第2部 遠慮し合う関係のほぐし方
第6章 地域とつながる、近所とつながる――知らない人とどうやって知り合うか
第7章 組織のなかでつながり直す――「誘い合って行く」という楽しみ
第8章 他者の助けを借りて自己とつながる――もし私があなただったら