京阪滋91.1キロ。多彩な顔をもつ京阪沿線。気鋭の歴史家が分かりやすく丁寧に描く本書を繙けば、昔と今が理解できて興味深いです。ここには新たな沿線の発見と鉄道の躍進があります。
京街道や淀川に沿って敷設された京阪本線は、旧来のヒトやモノの流れを大きく変化させ、その沿線となった地域社会の暮らしや産業のあり方を、鉄道を前提とする構造へとつくりかえていきました。一方、京阪沿線に組み込まれた地域は、その性格をしだいにベッドタウンへと変えていき、それに伴う沿線人口の増加は京阪電鉄にさらなる進化や革新を迫ります。―本書第1章より。