「竜馬がゆく」を教材にして国語力=日本語力を鍛える紙上授業
元国語教諭が記者との問答で名作の全編を深層読みしていく
(はじめに より抜粋)
「竜馬がゆく」を教材にして国語力=日本語力を鍛えよう、というのが本書のコンセプトです。
司馬遼太郎著 「竜馬がゆく」の魅力の核心はその文学性にあります。〝言葉の芸術〟として秀逸なのです。だからこそ多くの読者を獲得してきたのだと思います。「竜馬がゆく」を史伝や史書としてではなく、文学作品として読むとはどういうことか。本書の対談紙上授業のテーマはそこにあります。
私は、私立の中高等学校で40年間国語を教えていました。それだけ長くやっても、国語特に現代文は、教えるのが難しいと実感します。何を教えればよいかということが明確にわからないのです。悩みに悩んだ末にたどりついたのが、〝深層の読み〟という方法でした。言葉の背後に隠されたもの行間を読み取ってゆくプロセスには、スリルとサスペンスがある、という内容です。
本書は高知新聞社の記者である竹内一さんと私の問答を〝紙上授業〟という形で連載した記事を司馬遼太郎生誕100年を機に再編集しました。
「竜馬がゆく」を読んだことのある人にも、読んでいない人にも役立つように工夫しています。
「竜馬がゆく」は、国語力=日本語力を鍛える上で絶好の教材です。龍馬や竜馬に関心のある多くの人がこの本を手に取り、「竜馬がゆく」の豊饒な世界を発見してくださることを願ってやみません。