「冬囲い」とは、雪国で見られる建築物と隣接する畑、ときには道路・橋を冬の厳しさからガードする防風・防雪・防潮・防砂のため設置される季節的な仮設構造物である(通年設置もある)。著者は1987年に北海道の島牧村そして留萌から苫前町への2回の調査を皮切りに、1995 年にかけて北海道のオホーツク海から日本海側そして日本海側を南下し石川県まで冬囲いの調査の旅を継続して行った。調査の過程で冬囲いは今後設置数を減らし、その地域から徐々に消えてゆく風物的存在かもしれないと感じた。そんな想いもあり一括した情報としてこれまで撮影してきた写真すべてをまとめた風景記録・アーカイブとした写真集として世に出すことを決意。北日本独特の暮らしの知恵である「冬囲い」を豊富な写真でその姿を留めた記録写真集である。