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美術をたのしむ、美術館をたのしむ

美術をたのしむ、美術館をたのしむ

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商品説明
美術や美術館のこぼれ話を105話収録しています。『徳島エコノミージャーナル』という地方の雑誌に2008年から2017年まで連載したものです。
楽しくなる美術鑑賞のこと、一味違った美術館の楽しみ方や裏話、地域文化と美術館、教育や経済と文化芸術。その時々の展覧会や催しと関わらせて、さまざまなテーマを取り上げています。
一話読み切りですが、二話、三話と読み進むうちに、なかなか見えにくい学芸員や職員の想い、理想に触れ、美術館が多くの人たちとの関りのなかで豊かになっていく物語に触れていただけるのではないかと思っています。
舞台となったのは、筆者が学芸員として勤務した徳島県立近代美術館。1990年に開館した地方美術館です。ピカソ、クレー、レジェを含む海外と日本の人間表現コレクションなどが知られています。私の担当分野は、日本画を中心とする近代日本美術でしたが、ここでは、そのときどきの展覧会や催しを入口にして幅広い分野を話題にしています。
また同館は、美術館と市民を結ぶ活動に力を入れてきました。保育所のゼロ歳児から高齢者までを対象とする手厚い鑑賞の催しや対応、障がいのある人もない人も楽しめるユニバーサルミュージアムの取り組みなど、子どもから大人まで誰もが活躍できる地域に根差した美術館づくりです。本書から、その活動が少しずつ形になり、実を結んでいく過程も知っていただけるように思います。
時代背景は、リーマンショック、自治体などの文化予算削減もあった「失われた30年」と言われた時期。大震災など自然災害も増えつつありました。日本の美術館は、そのようななかで新しい美術館のあり方を模索していました。ここにはその一例となる、地域に根付いた美術館をつくろうとする者たちの草の根の挑戦が記録されています。
本書を、美術と美術館を楽しむための案内役として、また、美術館の生の姿を知るドキュメントとして読んでいただければ有難いです。
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