~四国の魅力を、若手からベテランまで幅広くビジネスパーソンのみなさんにお伝えします~
四国八十八カ所巡礼は、弘法大師が修行の旅の中で選んだとされる八十八の寺院を巡る旅です。
昔は修行僧が中心でしたが、時代が進むにつれ、願掛けや煩悩を振り払うための旅として
多くの人々が訪れるようになりました。
四国八十八カ所は、いわば日本の原風景と人々の信仰が織りなす、特別な空間なのです。
とはいえ、この巡礼の全行程は約1,400km。急な山道や石段を越える「修行の道」です。
現在は車で巡る人がほとんどですが、それでも10日以上を要し、簡単な旅ではありません。
にもかかわらず多くの人がこの旅に心を惹かれる理由は何でしょうか?
願掛け、自分を見つめ直したい、達成感を味わいたい、四国をゆっくり旅したい——
動機は人それぞれですが、この旅には「心を動かす何か」が確かにあるのです。
私自身、徳島県の出身で、子どもの頃から「お遍路さん」を見かけることはよくありました。
そして両親が60代後半になって巡礼に挑戦し、しかも徒歩で巡り切ったと聞いたとき、
私もいつかこの旅をしてみたいと思うようになりました。
50代を迎えた頃、仕事で達成感を得ることが減りつつあった私は、
「巡礼を成し遂げれば、明確で充実した達成感を味わえるのではないか」と考え始めました。
そんな折、徳島の事業所への転勤が決まりました。これはまさに巡礼への絶好のチャンス!
こうして私は2022年5月から約半年間をかけて四国八十八カ所を巡る旅に出たのです。
この旅は私にとってかけがえのない経験となり、多くの気づきや感動を与えてくれました。
本書では、私が巡礼で感じたことや四国の魅力を、
若手からベテランまで幅広くビジネスパーソンのみなさんにお伝えします。
忙しい日々から少し離れ、自分と向き合う時間を持ちたいと考える方にとって、
巡礼は新たな視点やエネルギーを得る機会になるはずです。
さあ、一緒にこの旅に出かけてみましょう!