小出裕章さんが科学者としてどのように反原発活動に関わってきたかを、聞き書きの形で記録したインタビュー集。小出さんは、東北大学で原子力工学を学んでいた学生時代に原発の危険性、差別性に気づき、その後一貫して、原発を廃絶するための社会運動に批判的科学者として関与してきた。本書は、彼の社会運動への関わりを福島第一原発事故以後の現在に至るまで記述していくことで、日本社会における原発と社会運動の関係の一側面を明らかにする。
また、日本で初めての「科学裁判」と呼ばれた「伊方原発訴訟」における第二審での小出さんの証言記録を完全収録。長時間におよぶ「裁判ドラマ」が、リアルに再現される。本証言における、小出さんによる指摘は、現在においてもまったく古びることがない。さらに言えば、日本における「原発問題」は、半世紀近く経っても、何ひとつ進歩していないことが、貴重な資料によって示されている。【表紙画像は仮デザインです】