戦時期中日文芸文化網絡 交錯する力線
  • 発売日:2026/09/04
  • 出版社:琥珀書房
  • ISBN:9784911589359
通常価格 5,500 円(税込)
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商品説明
戦時期の中国と日本で編まれた多様な日本語刊行物から、両国の人的・文化的な交渉の諸相を「文芸文化ネットワーク」の観点から紐解く新たな試みの出発。

戦時下、様々に人々の移動が繰り返され、異なる言語やバックグランドを背景に複雑な人的・文化的な交渉が繰り返された中国の諸都市。
そこでは、戦争という時代の中で国家や権力と協調/対峙しながら数多の日本語刊行物が生み出されていった。

そうした刊行物が生み出された磁場を、「どのような意図・経路で、どのような人たちが形作ったのか」=「文芸文化ネットワーク」というキーワードを駆動させ、これまで総合的にとらえられることの少なかった地域も視野にいれながら探究する。

日本と中国の研究者がつむぐ、これからの東アジアの近代日本語文化研究の新しい試み。
目次
はじめに 文芸文化交渉の生きた手応え 大橋毅彦

第1章 改造社の出版戦略
山本實彦の対中文化工作と汎アジア主義 石川巧

『改造』「現代支那号」にかかわった外交官・小畑薫良と欧米派の作家たち
―楊振声、丁西林、徐志摩、凌叔華とその作品について 中村みどり

「国民雑誌」としての改造社『大陸』―日中戦争期の「大陸問題総合誌」の変容と終焉 秦剛

第2章 交錯する中国表象
複数のカメラと北方中国―北川冬彦『レール』から『曠野の中』へ 多田蔵人

北川冬彦の「阿Q正伝」脚色―執筆背景と「シナリオ的置きかへ」の実験― 曲莉

阿部知二『北京』における加茂のモデル考
―片山英夫『訪満華語講演旅行記』を手掛かりにして 王成

第3章 地域(ローカルメディア)の諸相
戦時下天津における日本語文芸活動―『京津日日新聞』文芸欄「月曜文芸」を出発点に― 王羽萌
『京津日日新聞』文芸欄「月曜文芸」細目 作成:王羽萌

戦時杭州の日本語文化空間――『浙江文化研究』再探 木田隆文
『浙江文化研究』細目 作成:木田隆文

戦時上海における東亜同文書院とメディア空間 牛路遥

戦争末期上海のメディアと現地文学者―堀田善衞を手がかりとして 陳童君

総論 ネットワーク再編
二つの変圧器から生じる新たな交流回路
―版画家田川憲ならびに翻訳家室伏クララ研究にとっての一九四八年― 大橋 毅彦

おわりに 中村みどり
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