「ディープステートを粉砕する」「戦争を終わらせる」「アメリカ国民のための政治を取り戻す」――。その言葉を信じ、第二次トランプ政権に期待した人々は、いま何を見せられているのか。
撃たれても拳を突き上げた“不屈の英雄”は、なぜ軍産複合体や情報機関、イスラエルの意向に従うかのような大統領へと変貌したのか。トランプは権力に屈したのか。それとも、私たちが最初から彼の正体を見誤っていたのか。
本書では、石田和靖とジェイソン・モーガンが、トランプへの期待と失望を率直に語り合いながら、その背後に広がるアメリカの権力構造を徹底検証する。CIAによる政権転覆工作、軍産複合体が利益を得る戦争の仕組み、福音派とシオニズム、エプスタイン文書、トランプ一族のビジネスと暗号資産――。戦後世界を動かしてきた歴史をたどり、現在のトランプ政権へと連なる一本の線を浮かび上がらせていく。
そして、その矛先は日本にも向けられている。米国債、兵器、食料、エネルギー、安全保障。アメリカ・ファーストの名のもとで、日本は何を買わされ、何を差し出し、どの戦争に巻き込まれようとしているのか。
これは単なるトランプ批判ではない。かつて彼を支持した二人だからこそ語ることのできる、期待が失望へと変わるまでの記録であり、国家、情報機関、巨大資本、宗教、戦争ビジネスが結びついた現代の権力を読み解くための一冊である。
トランプは、本当に変わってしまったのか――。その問いの先に、アメリカの正体と、日本の危機が見えてくる。