近代君主制の思想史 共和・国体・天皇

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近代君主制の思想史 共和・国体・天皇
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商品説明
この国では、「行き過ぎた個人主義」を毛嫌いしつつ、「国のために血を流す覚悟が国民には必要だ」という主張が「正論」であるかのように表明されることがある。個人主義をないがしろにしたまま国を守る義務を国民個人に押しつけようとする態度は、近代初発からこの国にあった「伝統」ではないか。西洋の共和国では、個人の権利の上に国家をつくったため個人にも国を守る義務が自覚された。日本はそういう共和国の伝統がないまま近代に突入した。では、国家と国民一人ひとりとはバラバラでよかったか。天皇制がなぜ、近代日本に必要であったのか。そのヒントがこのあたりにあるのではないか。本書は、近代天皇制を手がかりに、近代にとっての君主制とは何か、君主制には近代のために何が期待されていたのかを考える。統治権、主権、憲法、国体、人権、民主政、法思想、イデオロギー、文学などの諸問題を通して、近代の君主制とは何か、その意味するところを洞察する。
目次
はじめに                                   住友 陽文 
第一章 ミシェル・フーコーと反主権の思想                    前川 真行  
第二章 現人神はどこから来たのか―近代天皇制が隠した歴史的前提について     田中 希生 
第三章 国体に基礎づけられた人権―生成過程とテロリズム化する危険性 森島  豊 
第四章 木下尚江と国体論―忠君愛国主義批判の論理構造 小林 啓治 
第五章 民法と国体―公法私法一元化をめぐる美濃部達吉と松井茂 住友 陽文
第六章 保田與重郎と天皇制―『万葉集の精神』を軸にして            細見 和之
第七章 若き矢部貞治の国体論と衆民政論                    大谷 伸治 
第八章 戦時法学における国体と非常大権―黒田覚と大串兎代夫を中心に      林  尚之 
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