子どもたちの問題をつきつめていくと、
その根底にあったものは「家族」だった。
なぜ、自分の親なのに育ててもらえないのか。
なぜ、自分を傷つけた親は謝ってくれないのか。
なぜ、自分を引き取ろうとしてくれないのか。
社会的養護の子どもたちが、家族との関係のなかで抱える苦悩。その現実を、私たちは本当に理解できているのだろうか。
当事者の語りと、子どもたちの苦悩に向き合い続ける職員の実践を手がかりに、ケアニーズの高い子どもたちが抱える困難を捉え直す。
正解のない問いを前に、葛藤しながら、それでも子どものそばに居続ける職員たち。その営みから、社会的養護における「養育」の意味をあらためて問い直す。