勇者育成学校の首席だった少女ヒナツ。いよいよ夢に見た冒険に出るという卒業式の日、なんと「魔王が討伐された」という報せが届く。お祭り騒ぎの中、ヒナツはひとり途方に暮れていた。
――そう、つまり今日から無職なのである。
“勇者が必要なくなった世界”で、周囲が進路を見つけてゆく中、ヒナツは定職に就かず、単発バイトのごとく細々とした依頼仕事を受ける日々。
しかし、謎多き鎧の男との出会いを契機に、彼女は自分の夢と向き合いはじめる。そして身の振り方に悩んでいるのは、決してヒナツだけではないと気づいていく――。
これは、戦後を生きていく者たちが自分の明日を探す、“その後”の世界の物語。