彼女から目をはなさないでください。
『そのちにはときおり、いきがみがでる。
そは しなず。つらぬき、くだき、のむ。
みつめ、こたえ、あがめまつって、ねむりをまつべし。
――――日本、山陰地方某村の伝』
米国の郊外にある都市、デケーロープ。
その地に根ざす反社会集団が、いつものように起こした誘拐事件。
彼らにとっては、いつものことであった。
けれども、その夜は普段とは違うことが一点、生じていた。
彼らが誘拐した少女。
黒髪の美しいその少女は「破れば死ぬ規則」を人々に科す「生き神」であった。
みつめて こたえて ぶたないで
朝が来るまで。どうか、彼女から目をはなさないでください。
【編集担当からのおすすめ情報】
どうか、彼女から目をはなさないでください。 大変なことになりますので。よろしくお願い申し上げます。