第1章 総論:個人データ保護とプライバシー〔山本龍彦〕
第2章 民事上の人格権とプライバシー〔角本和理・三部裕幸〕
第3章 刑事手続とプライバシー〔緑大輔・井桁大介〕
第4章 労働法とプライバシー〔河野奈月・松尾剛行〕
第5章 行政法とプライバシー〔巽智彦・大島義則〕
第6章 データ収集とプロファイリングに対する公法・私法の対応〔森亮二〕
【詳細目次】
第1章 総論:個人データ保護とプライバシー〔山本龍彦〕
第1節 はじめに
Ⅰ 考察の観点
Ⅱ 問題状況の概観
第2節 プライバシー権に関する学説と判例の展開
Ⅰ 第1期プライバシー権論(私生活秘匿権)
Ⅱ 第2期プライバシー権論(自己情報コントロール権)
Ⅲ 第3期プライバシー権論(批判的自己情報コントロール権論、アーキテクチャ志向型自己情報コントロール権論)
Ⅳ その他の論点――日本の議論の特殊性
第3節 判例の「表層」と課題
Ⅰ 「みだりに〜されないことにつき、法律上の保護に値する利益」または「みだりに〜されない自由」
Ⅱ 判例の課題
第4節 第4期プライバシー権論の検討
Ⅰ 手段的性格批判――「私生活上の自由」という「作為」
Ⅱ 同意の有効性と人間の限定合理性
Ⅲ 「適正」概念にかかわる課題
第5節 プライバシー権と日本の個人情報保護法
Ⅰ 個人情報保護法と憲法
Ⅱ 個人情報保護法と自己情報のコントロール
Ⅲ 課題
第6節 おわりに
Ⅰ 共同体論的・システム論的プライバシーと、個人主義的プライバシー
Ⅱ 「心」、権力、プライバシー
第2章 民事上の人格権とプライバシー〔角本和理・三部裕幸〕
第1節 権利論
Ⅰ はじめに
Ⅱ 権益論
Ⅲ 帰責性の判断基準
第2節 効果論
Ⅰ はじめに
Ⅱ 不法行為に基づく損害賠償
Ⅲ 表現行為の差止め
Ⅳ 投稿等の削除
Ⅴ カメラの撤去やフィルムの廃棄等
Ⅵ 情プラ法(損害賠償責任の制限と発信者情報の開示)
第3節 予防論、システム論、制度論
Ⅰ はじめに
Ⅱ プライバシーを侵害した企業にどのような悪影響が生じるか
Ⅲ 会社法とコーポレートガバナンス・コード
Ⅳ コーポレートガバナンスの観点からみた、プライバシー裁判・行政指導等のポイント
Ⅴ 最後に
第4節 理論的総括
Ⅰ はじめに
Ⅱ 権利論の理論的総括
Ⅲ 効果論の理論的総括
Ⅳ 予防論・制度論の理論的総括――不法行為法の機能論・目的論の再構成
Ⅴ むすびに代えて
第3章 刑事手続とプライバシー〔緑大輔・井桁大介〕
第1節 権利論
Ⅰ 刑事手続におけるプライバシーをめぐる問題の所在
Ⅱ 捜査法におけるプライバシー
Ⅲ 公判法におけるプライバシー
Ⅳ 小括:救済論・制度論そして理論に向けて
第2節 救済論
Ⅰ 刑事手続内における救済手段:捜査手続におけるもの
Ⅱ 刑事手続内における救済手段:公判におけるもの
Ⅲ 刑事手続外の救済
第3節 予防、システム、制度
Ⅰ デジタル時代の到来による捜査活動の変容
Ⅱ デジタル時代における予防、システム、制度の課題
Ⅲ 予防、システム、制度の参考となる海外の取組み
Ⅳ 小括
第4節 理論的総括
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ ルール・メイキングの主体の変動
Ⅲ 理論的な対応
Ⅳ 制度の視点を加味した構造審査
Ⅴ 問題の拡散と対応
Ⅵ 電磁的記録提供命令
Ⅶ おわりに
第4章 労働法とプライバシー〔河野奈月・松尾剛行〕
第1節 権利論
Ⅰ はじめに
Ⅱ 採用時の調査
Ⅲ 労働者の監視・モニタリング
Ⅳ 労働者の健康情報の取扱い
Ⅴ 労働者本人への情報開示
Ⅵ 労働組合とプライバシー
Ⅶ その他
第2節 救済論
Ⅰ はじめに
Ⅱ 権利救済の方法
Ⅲ 他領域と比較した場合の労働とプライバシーの救済論の特徴
Ⅳ 近時の主要案件の救済の実情
第3節 制度論
Ⅰ はじめに
Ⅱ 各案件はどのようにすれば/再発防止策により予防できたか
Ⅲ 労働組合の果たすべき役割
Ⅳ ソフトローの意義とあるべき姿
Ⅴ 同意をどのように位置づけるか
第4節 理論的総括
Ⅰ はじめに
Ⅱ 実体的規制のあり方
Ⅲ 手続的規制のあり方
Ⅳ 救済・予防等のあり方
Ⅴ おわりに
第5章 行政法とプライバシー行政法とプライバシー〔巽智彦・大島義則〕
第1節 権利論
Ⅰ プライバシーの権利(論)――行政法学からの解題
Ⅱ 行政法における「プライバシーの権利(論)」
第2節 救済論
Ⅰ 行政法における救済論の視点
Ⅱ 二面関係における防御権侵害に対する救済
Ⅲ 三面関係における防御権侵害(行政による情報の開示・公表)に対する救済
Ⅳ 二面関係における受益権に関する救済
Ⅴ 三面関係における受益権に関する救済
第3節 制度論
Ⅰ プライバシー法と制度設計
Ⅱ 自主規制の制度設計
Ⅲ 共同規制の制度設計
Ⅳ 直接規制の制度設計
第4節 理論的総括
Ⅰ 権利論・救済論・制度論の相互補完関係
Ⅱ プライバシーの権利(論)――再論
第6章 データ収集とプロファイリングに対する公法・私法の対応〔森亮二〕
第1節 はじめに――本章の全体像
第2節 想定事例と公法対応
Ⅰ 想定事例の意味
Ⅱ クッキーとタグの仕組み
Ⅲ リクナビ事件――想定事例1
Ⅳ ケンブリッジ・アナリティカ事件――想定事例2
Ⅴ 想定事例の小括
第3節 関連判例
Ⅰ はじめに
Ⅱ 住基ネット
Ⅲ 個人番号
Ⅳ その他の収集型の裁判例(肖像権侵害を除く)
Ⅴ 肖像権侵害の裁判例
Ⅵ 小括
第4節 保護される権利・利益――プライバシーの本質
Ⅰ はじめに
Ⅱ 現状の把握――オンラインからオフラインへ
Ⅲ 自己情報コントロール権の今日的意味
Ⅳ 自己情報コントロール権説に対する批判
Ⅴ 小括
第5節 違法性の判断基準――各判断要素における留意点
Ⅰ はじめに
Ⅱ 収集・利用される情報の性質
Ⅲ 収集・利用の目的
Ⅳ 収集・利用の方法・態様
第6節 最後に――奪還の自己情報コントロール権
Ⅰ 保護されるべき権利・利益
Ⅱ 想定事例へのあてはめ
Ⅲ 本章のまとめ――「ひとりにしてもらう」までの長い道程