公法理論の基底と展望〈上〉

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公法理論の基底と展望〈上〉

公法理論の基底と展望〈上〉

斎藤 誠 (編集)
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商品説明
◆多角的視点から公法学を考究―租税法や財政法、行政法、地方自治法の広範な分野で多大な貢献をされてきた碓井光明先生(東京大学名誉教授)の傘寿を記念した論文集【上下巻で73本の論稿を収載】◆

本書は、碓井先生の先生への学恩に報いるべく、長年指導を受けてきた門下生ら、第一線で活躍する73名もの執筆陣が集結。上下巻にわたり、碓井先生の研究領域を反映し、公法学の多様な論文を収録。「行政法」・「財政法」・「租税法」の3編で構成され、公法学のさらなる発展を目指す。

🔹本書の構成🔹
【上巻】🔹第1編 行政法…公法・行政法基礎論/行政過程と行政手法/行政手続と行政情報/行政の実効性確保/行政争訟と国家賠償/行政組織・公務員・公物
【下巻】地方自治/行政法の諸領域 🔹第2編 財政法 🔹第3編 租税法…租税法総論/国税/地方税
目次
『公法理論の基底と展望 碓井光明先生傘寿記念〈上〉』

 宇賀克也・斎藤誠・増井良啓・田尾亮介 編

・はしがき

🔶第1編🔶行政法

🔷第1部🔷公法・行政法基礎論

🔷1 受益と負担をめぐる一考察〔飯島淳子〕

Ⅰ 序
Ⅱ 基本原則の確認と再検討
Ⅲ 具体的制度・事例
Ⅳ 結  語

🔷2 英語による日本行政法の講義について―国際発信の観点から〔興津征雄〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 講義の編成
Ⅲ 概念・用語の英訳
Ⅳ 英語力
Ⅴ おわりに

🔷3 行政法学者一覧私案〔折橋洋介〕

Ⅰ 背景と目的
Ⅱ 定義と方法
Ⅲ 結果と考察

🔷4 地方公社住宅の使用関係における一般法と特別法―最判令和6年6月24日民集78巻3号335頁を手掛りとして〔高橋 滋〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 地方公共団体等の住宅供給の法制度
Ⅲ 令和6年最判の検討
Ⅳ 家賃増額請求権―令和6年判決の説示
Ⅴ 本稿のまとめ

🔷5 租税条約と法律の関係について〔仲野武志〕

Ⅰ 我が国の条約・立法実務及びその基礎にある考え方
Ⅱ 第二命題本文のうち,現憲法施行後に当該法律が施行された後,現憲法施行後に当該条約が発効した場合の実例
Ⅲ 近時の有力説の評価(註を含めて別稿参照)

🔷6 ライプニッツとプーフェンドルフ ―形而上学と政治哲学〔長谷部恭男〕

Ⅰ ライプニッツのプーフェンドルフ批判
Ⅱ プーフェンドルフの意図
Ⅲ 社会契約による主権国家の創設
Ⅳ むすび

🔷第2部🔷行政過程と行政手法

🔷7 行政契約の手続的・組織的把握のための露払い〔上床 悠〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 前置き―法的前史
Ⅲ 現行・昭和会計法の制定と改正にあたって
Ⅳ まとめに代えて

🔷8 AIを利用した将来予測と行政裁量の考慮事項統制〔⻆松生史〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 児童虐待リスク判定ツールと過誤回避のディレンマ
Ⅲ 再犯リスクアセスメントツールと公正性・差別
Ⅳ セグメント化批判と統計的一般化の不可避性
Ⅴ 考慮事項統制を用いた判断過程審査への示唆

🔷9 申請拒否処分の理論で行う裁判実務の再定位〔金﨑剛志〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 課題の検討
Ⅲ まとめ

🔷10 許可基準としての関係者の同意〔北村喜宣〕

Ⅰ 「地元に受け入れられる事業」「住民意見の最大限尊重」
Ⅱ 同意制条例違法説の論拠
Ⅲ 同意取得を強制する条例
Ⅳ 同意制条例をめぐる判決
Ⅴ 同意取得を求める運用をめぐる判決
Ⅵ 利益調整のあり方
Ⅶ 住民自治の難しさ

🔷11 ドイツにおける確立した専門的知見の不在への司法的対応―連邦憲法裁判所アカトビ(Rotmilan)決定等について〔桑原勇進〕

Ⅰ 序
Ⅱ 確立した専門的知見の不在に対する判例・学説の対応
Ⅲ 不明の対象―何が分からなかったのか
Ⅳ 日本法への示唆?―結びに代えて

🔷12 行政民間化と分限免職処分の裁量審査―社会保険庁の事例を中心に〔榊原秀訓〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 分限免職処分の裁量審査と整理解雇4要件
Ⅲ 分限免職処分と分限免職処分回避努力義務
Ⅳ 「国民の信頼の確保」と懲戒処分歴ある職員の一律排除
Ⅴ おわりに

🔷13 「行政裁量論」における「法規裁量」概念の位置づけ〔高橋正人〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 自由裁量と裁量不審理原則
Ⅲ 行訴法制定と「法規裁量」の位置づけ
Ⅳ むすびにかえて

🔷14 医学的専門処分の全国的公平化―特別児童扶養手当の実務に即した事案処理機構論的考察〔常岡孝好〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 特別児童扶養手当制度
Ⅲ 認定判断の不均一の要因,帰結,審査請求
Ⅳ 再審査請求による均一化
Ⅴ 医学的専門処分に係る事案処理機構
Ⅵ 結びに代えて

🔷15 革新的な技術の進展と既存制度の整合化〔友岡史仁〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 課題抽出―公法学の観点から
Ⅲ 規制のサンドボックス制度における実験場のあり方
Ⅳ おわりに

🔷16 土地区画整理事業における固定資産税の「みなす課税」(地方税法343条7項)について〔中原茂樹〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 向日市住民訴訟一審判決および控訴審判決
Ⅲ 向日市住民訴訟の特殊性―納税義務者に係る法343条7項を用いて固定資産評価を争う「ねじれ」
Ⅳ 控訴審判決の問題点
Ⅴ 法343条7項の解釈適用のあり方
Ⅵ 事案への当てはめ
Ⅶ おわりに

🔷17 行政手法としての規格―序論的考察〔野口貴公美〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 実定法における「規格」―産業標準化法を素材として
Ⅲ 行政法学からみた「規格」
Ⅳ おわりに

🔷18 多元的システムにおける公共契約法〔原田大樹〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 公契約条例の展開
Ⅲ WTO政府調達協定と苦情処理
Ⅳ ドイツ調達法の発展
Ⅴ おわりに

🔷第3部🔷行政手続と行政情報

🔷19 オーストラリア行政法における理由提示―日本法との比較〔北島周作〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 制定法の根拠が存在しない場合の理由提示義務
Ⅲ 制定法に基づく理由提示

🔷20 行政手続の水準について―不利益処分に関する意見陳述手続の要否を中心に〔徳本広孝〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 手続保障の水準
Ⅲ 判例の検討
Ⅳ 結  語

🔷21 会計の検査に見る行政文書管理の問題点 ―文書未作成・未取得を中心に〔早川和宏〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 作成・取得すべきであった文書の実像
Ⅲ 文書の未作成・未取得の状況から見えてきたもの
Ⅳ おわりに

🔷第4部🔷行政の実効性確保

🔷22 個人情報保護法への課徴金制度の導入〔宇賀克也〕

Ⅰ 課徴金制度の必要性
Ⅱ 課徴金制度の立法論
Ⅲ 令和8年個人情報保護法改正による課徴金制度の導入

🔷23 いわゆるバイパス理論の現状と今後〔北見宏介〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 農業共済組合連合会事件とバイパス理論
Ⅲ 判決とバイパス理論をめぐる議論
Ⅳ 近時の下級裁判例
Ⅴ 契約に基づく私人の債権に関する行政上の強制徴収
Ⅵ おわりに

🔷第5部🔷行政争訟と国家賠償

🔷24 行為攻撃型訴訟の観点から見た取消訴訟の特質〔石崎誠也〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 行為攻撃型訴訟の例
Ⅲ 行為攻撃型訴訟としての取消訴訟の特質について
Ⅳ 取消訴訟の排他的管轄論の再検討
Ⅴ 他の抗告訴訟の行為攻撃型訴訟性

🔷25 租税滞納処分における訴えの利益と不服申立ての利益 ―預金債権差押処分の取立て・配当を素材に〔石森久広〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 裁決例・裁判例の考え方
Ⅲ 差押処分取消しによる法律上の利益回復の有無―配当処分との比較を交えて
Ⅳ 差押処分が違法な場合の不当利得返還請求の可否
Ⅴ 結びに代えて―行政争訟における実効的救済

🔷26 取消訴訟の本案勝訴要件とその周辺〔岩橋健定〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 客観的構成と主観的構成
Ⅲ 本案勝訴要件の時期的問題
Ⅳ 結  語

🔷27 「憲法上の権利」の作法と確認訴訟―救済の受け皿機能との関係で〔神橋一彦〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 選挙権・国民審査権と確認訴訟―制度アプローチ
Ⅲ 自由権と確認訴訟―権利アプローチ
Ⅳ おわりに

🔷28 都市計画の変更義務と行政訴訟〔高橋信行〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 違法判断の基準時と都市計画の変更義務
Ⅲ 判例の紹介
Ⅳ 若干の考察
Ⅴ 立法による解決
Ⅵ 終わりに

🔷29 奈良更正処分事件の再検討〔武田真一郎〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 第1審判決および控訴審判決の概要とその検討
Ⅲ 上告審判決とその検討
Ⅳ 不法行為的違法性と国賠違法
Ⅴ おわりに

🔷30 いわゆる「形式的機関訴訟制度」の構想について〔西上 治〕

Ⅰ 本稿の目的と構成
Ⅱ 形式的機関訴訟制度
Ⅲ 裁定的関与に対する出訴資格
Ⅳ 本稿の成果と今後の課題

🔷31 オーストラリア行政訴訟における無効概念と救済方法 ―Project Blue Sky事件について〔深澤龍一郎〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ Project Blue Sky事件
Ⅲ 若干の検討

🔷32 行政不服審査における不当性審査―ドイツ法を素材とする一考察〔人見 剛〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ ドイツにおける異議審査請求制度の概要
Ⅲ ドイツにおける最近の異議審査請求制度の廃止・縮小
Ⅳ 異議審査請求における行政行為の合目的性審査
Ⅴ 適法性審査と合目的性審査の区別に対する批判と反論
Ⅵ むすびにかえて

🔷33 行政訴訟上の和解に関する議論と展望〔山本隆司〕

Ⅰ ドイツにおける行政訴訟上の和解
Ⅱ 日本における行政訴訟上の和解をめぐる議論
Ⅲ 行政訴訟上の和解の可能性―展望

🔷第6部🔷⾏政組織・公務員・公物

🔷34 公務員法における意見具申権の意義―法治行政原則の内部的担保〔今村哲也〕

Ⅰ はじめに―関心の所在
Ⅱ 意見具申制の歴史的考察
Ⅲ 公務員の憲法上の位置づけ
Ⅳ 公務員をめぐる制度変容
Ⅴ 意見具申その先へ
Ⅵ おわりに

🔷35 排他的経済水域(EEZ)における公物管理の権原―改正再エネ海域利用法を素材に〔來生 新〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ EEZ海域の管理と国の土地所有権―再エネ海域利用法改正案と占用許可
Ⅲ 占用許可を与える国の権原としての所有権の有無
Ⅳ 「資源管理法制」における国が所有しない土地に関する占用許可制度
Ⅴ まとめ―改正再エネ海域利用法における設備の設置許可の解釈

🔷36 官民境界確定と公物の機能維持〔土井 翼〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 境界確定の多義性
Ⅲ 公物管理者の権利又は権限を行使する義務
Ⅳ おわりに
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